乳児を6人以上保育する施設では、看護師または保健師を1名配置することが望ましいとされており、その専門性に対する社会的な需要は高い。実際の仕事内容は、食事の介助やおむつ交換、寝かしつけといった保育補助業務から、看護師ならではの専門的なアセスメントが必要な業務まで幅広くなっている。特に言葉で不調を訴えられない乳児クラスでは、一人ひとりの生活リズムや発達段階に合わせたきめ細やかで個別性の高い対応が求められるため、業務は多忙を極めることもある。しかし、昨日までできなかった寝返りができるようになったり、初めて名前を呼んでくれたりと子どもの成長を間近で感じられる瞬間は、何物にも代えがたい大きなやりがいだ。

看護師の専門知識が活かせる場面は、保育の中に数多く存在する。たとえば沐浴の介助は看護師が中心となって行うことが多く、全身の皮膚の状態をくまなく観察できる貴重な機会だ。その際に発疹の有無や性状、関節の可動域、皮膚の乾燥や湿潤の状態などをアセスメントできるのは、専門的な視点を持つ看護師ならではの強みだろう。また、活気や機嫌、哺乳量、排泄物の状態といった細やかな変化から、体調不良の兆候を早期に発見することも大事な役割だ。もちろん、転倒による怪我や玩具の誤飲など緊急時の迅速な初期対応と、保護者や医療機関への的確な情報伝達も、看護師に期待されている。

さらに、保育士に感染症対策やアレルギー対応に関する指導を行ったり、園全体の健康管理マニュアルを作成したりと責任のある業務を任されることもある。子どもたちが日々健やかに成長していく過程を専門職として見守る仕事は大きな責任を伴うが、それ以上に深い達成感と専門職としての喜びを得られるものだ。